皆さんは日頃からビタミンCを摂取していますか?美容や健康に効果があるといわれ人気のビタミンCですが、なぜ、ビタミンCはそれほどにも重要視されているのでしょうか。

皆さんは、日頃のスキンケアをどのようにされていますか?
世の中には、化粧水、乳液、美容液、洗顔料やスクラブなど肌にフォーカスした商品はたくさんありますよね。個人的には拭き取り化粧水の存在が興味深いものです。
今回は、科学的に正しいスキンケアについて最新の知見をもとに紹介したいと思います。

毛穴ケア

「美顔器で毛穴が開いたときに洗顔しよう」「毛穴を閉じて引き締めましょう」というように毛穴は開いたり閉じたりするものだという認識が強いですよね。
実際、毛穴とは何でしょうか。ここでは、毛穴について徹底解説したいと思います。

毛穴とは

毛穴は、動物や植物の体表面から気体や液体を出し入れするための開口部です。皮膚の場合は、毛包やエクリン汗腺だけで構成されています。エクリン汗腺は、人間の顔(頭皮は含みません)にほぼ均等に分布しており、その密度は200〜300/cm2に及びます。毛穴は顕微鏡で見ると、ゴルフボールのような形をしており、頬の部分では密度が変化し(約10-90/cm2)、加齢とともに毛穴の表面が大きくなるといわれています。

毛穴は開閉しない

皆さん、衝撃的ですが、毛穴は開閉しません。驚いた方もいらっしゃることでしょう。では、なぜ毛穴が開いたり、閉じたりするように見えるのでしょうか。実は、毛穴に脂が詰まることで毛穴が広がったように見えているのです。また、美顔スチーマーやお風呂などの蒸気により、その脂が溶けて毛穴から流れた結果、毛穴が小さくなったように見えるのです。ちなみにヒトの脂は、30℃前後で溶けるため、蒸気を当てるだけでも取り除くことができます。そのため、毛穴は本当の意味での「穴」ではなく、皮脂腺や汗管を多く含む皮膚表面のわずかな窪みであり、生理的な皮膚の開口部ではないのです。

正しいスキンケア法

では、肌のために何をしたら良いか。
ここでは、アメリカ皮膚科学会がおすすめする正しいスキンケア法を紹介します。

日焼け止め

私たち人間にとって紫外線は有害で、ひどい場合は皮膚がんを引き起こす可能性もあります。そのため、紫外線から皮膚を守る必要があります。外出する際は必ず日焼け止めをしましょう。学会がおすすめする日焼け止めは、S P F(波長の吸収率が高い広域スペクトラム)が30以上で、汗に備えて防水仕様のものです。また、日焼け止めを塗る際は、日焼け止めが肌に馴染むのに時間がかかるため、外出の20〜30分前に塗るようにしましょう。日焼け止めの効果は時間が経つにつれて落ちるのでこまめに塗り直すのがベストです。

保湿剤

乾燥から肌を守るために保湿をしましょう。保湿剤は、洗浄後皮膚がまだ湿っている間に使うのが効果的です。ココナッツオイルやワセリンなど人によって合うタイプが異なりますが、保湿剤であれば基本的になんでも構いません。自分に合ったものを探してくださいね。

生活習慣の見直し

このように日焼け止めと保湿剤で肌を健康に保ちながら、食事や運動で内面から美しさを保っていかなければなりません。実際、肌荒れで悩んでいた人が野菜をたくさん食べる習慣をつけたら解決したという話は数多くあります。根本的に健康を見直し、しっかり睡眠をとりましょう。また、商品を購入する際は、成分表示を確認すること、ネット購入の場合は宣伝やインフルエンサー、広告により誰が得するのかを確認すること、本当に効果があるのかをリサーチしてから購入することをおすすめします。

正しいスキンケア法のまとめ

様々なスキンケア商品があるため、これらに過度に期待されている方がいらっしゃるかもしれません。ですが、正しいスキンケアとは、スキンケア商品に期待することではなく、上記のように日焼け止めと保湿剤を使って日々の生活習慣を見直すということです。す。

自分に合った正しいスキンケアを

論文を読んでいると、一般的に信じてられているものや、正しいと思って行っていることが本当は違っていたり、論理的ではなかったりすることがたくさんあります。仮に皆さんが子どもたちに「なぜそれを行うのか」と尋ねられた時、理由をきちんと答えられないことも多いことでしょう。間違ったスキンケアは自分の肌を破壊しかねません。そのため、化粧品に含まれる添加物や成分が何か把握しておくことが大切です。誰しも今この時が一番若くて美しいのです。なるべくその美しい肌を保つために、本記事を参考に正しいスキンケアに取り組んでみてくださいね。

ビタミンCのはたらき

私たちがペットとして癒されている犬や猫たちは体内でビタミンCを作り出すことができるにもかかわらず、私たち人間は作り出すことができません。しかし、私たちの体にとってビタミンCは重要なはたらきをしており、ビタミンC の摂取がおろそかになると、体の様々なところに不調をきたします。ビタミンCは、私たちの体に入ると、各臓器で取り合いになり、主に「眼」、「副腎」、「免疫細胞」で必要とされています。
ここでは、ビタミンCが優先的に供給される3点に着目してビタミンCの役割について解説します。

ビタミンC & 眼

眼は、体の中で唯一皮膚のガードがなく、剥き出しになっている臓器です。そのため、外からの紫外線に直撃されるため、その害を防ぐためにビタミンCが必要となります。ビタミンCの摂取が十分にできていないと、将来白内障(眼の中の水晶体が白く濁る病気)になるリスクが高まります。

ビタミンC & 副腎

副腎は腎臓の上に位置し、コレステロールを原料に様々なステロイドホルモンを作っています。ステロイドと聞くと、一般的に、アトピー性皮膚炎の治療薬に用いられ、湿疹、赤み、痒みなどの皮膚症状を改善するステロイド外用薬を想像されると思いますが、ステロイドホルモンには多種多様な役割があります。代表的なステロイドホルモンとして、女性ホルモン、男性ホルモン、またストレスを感じると副腎から分泌されるコルチゾールなどがあります。このステロイドホルモンたちを作る過程で、副腎は多くのビタミンCを必要とするのです。なぜなら、ステロイドホルモンを合成する酵素はビタミンCのサポートにより活性を維持しているためです。ということは、日頃ストレスを感じている人は、コルチゾールを作るために副腎を酷使しているため、特に意識してビタミンCを摂取しなければ、他のステロイドホルモンを作る余裕がなくなってしまう恐れがあります。

ビタミンC & 免疫細胞

コロナ禍になり、多くの人がウイルスや病原菌に敏感になられたことと思います。私たちの体には、体外から侵入してきたウイルスや細菌を除去してくれる免疫細胞が存在します。免疫細胞は、ウイルスや細菌を攻撃すると同時に「活性酸素」を放出します。活性酸素は、細胞や組織を傷つける有害物質であるため、私たちは活性酸素からも自分の身を守らなければなりません。活性酸素は、いわば「相手を殺そうと投げた爆弾の煙」のようなものです。ビタミンCには活性酸素を除去する効果があります。そのため、ビタミンCを意識して摂取していないと、風邪やインフルエンザなどで免疫細胞が戦うたびに、同時に発生する活性酸素によって体内の細胞や組織が傷つけられてしまうのです。

ビタミンCと美肌

美肌効果をもつ栄養素としても知られるビタミンCですが、肌にどのような効果をもたらすのでしょうか。ここでは、ビタミンCがもつ美肌効果について紹介します。

ビタミンCはコラーゲン合成に必要

皮膚は、上から順に「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の3つで構成されています。この中でも真皮にはコラーゲンというタンパク質が存在し、コラーゲンは肌の潤いを保っています。ビタミンCは、コラーゲンの合成に関わるプロリシルヒドロキシラーゼという酵素を助けるはたらきをしています。そのため、ビタミンCは、コラーゲンをつくるために必要不可欠なのです。

ビタミンCは紫外線から皮膚を守る

紫外線は、波長の長さの違いによって長い順に「UVA」、「UVB」、「UVC」の3種類に分けられます。その中でも波長の長い「UVA」は、真皮の細胞の構造を破壊し、皮膚の老化を引き起こします。また、「UVB」は皮膚がんを引き起こします。ビタミンCは、「UVA」と「UVB」の紫外線のダメージをやわらげ、皮膚を守るはたらきをします。皮膚が紫外線にさらされると,活性酸素が発生します。紫外線により発生した活性酸素は,細胞のDNAや細胞膜を破壊します。先ほどビタミンCは、免疫細胞がウイルスを攻撃する時の活性酸素を除去するとお伝えしましたが、皮膚でも同様に、活性酸素を除去し皮膚を保護しています。

ビタミンCは必要不可欠

これまで、ビタミンCの重要性を解説してきました。ビタミンCは眼、副腎、免疫細胞だけでなく、皮膚でも求められています。さらに、ビタミンCは傷の治りを促進し、炎症後の色素沈着を防ぐことも報告されています。このようにビタミンCはたくさん活躍しているのにもかかわらず、私たち人間は体内でビタミンCを合成できません。そのため、日頃から意識して食事やサプリメントでビタミンCをとり入れる必要があります。ビタミンCをしっかり補給するように心がけましょう。